2009年07月09日

イタリアを責めれば、それで済むのか

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国際メディアセンターの様子(photo by Oxfam Japan)

【7月8日 ラクイア=山田太雲(オックスファム・ジャパン)】
前代未聞の、直前になっての開催地変更、ベルルスコーニ氏自身による、アフリカへの「謝罪」(*参照)、イタリア排除論の台頭 … ラクイラ・サミットは開催前から議長国イタリアの準備不足や想定買いの動きなどが話題になっています。最近は日本政府も含め、他国の政府関係者も各種の報道に対して匿名で、イタリアの議長能力不足を批判して、サミットの結果は芳しくないものになることを予測するようなコメントを発しています。

たしかに、議長国がどのような議題を設定し、どのようなビジョンを持ってメンバーを先導・調整・説得していくのかは、最終合意内容に大きな影響を及ぼします。その点で、イタリア政府、とりわけベルルスコーニ氏が重い責任を負うことは論を待ちません。

しかし、来年を期限とするグレンイーグルズ公約を始め、気候変動、経済危機対策、食料危機対策などで、国際社会の期待や要求に応えられていないのは、何もイタリアだけではありません。我が国日本も、ODA予算を削減し続けており、貧困国の求めに対して、これまでの方針を大幅に見直し、誠実な対応をできていない点では、決して他人事ではありません。

最終的には、7月10日の段階で世界が、7月7日よりも希望を見出すことができそうなのかどうかが重要であり、議長国が困難を抱えているのであれば、他国が積極的な提言を行うなどの努力をすべきです。

今回のサミットが世界人口の大多数の人々にとって、何らの解決策も提示できなかったとしたら、その責任はあくまでもG8全体に問われることであることを、私たちは忘れるべきではありません。


(*)最近行われた、イタリアのラ・スタンパ紙上でのボブ・ゲルドフ氏との会見で、ベルルスコーニ首相は、「アフリカよ、許してくれ。私たちは過ちを犯した。もっと努力すべきだった。確かに、私たちは約束を守らなかった」と語りました。
posted by FMわぃわぃ at 16:08| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
山田さん、ラクイラからの報告ありがとうございます。
私たちは非営利コミュニティメディアに関心を持ち、春先に、イタリアを訪問しました。その際、主要7チャンネルのうち6チャンネルにおいて大きな影響力をもつベルルスコーニ首相といった体制に対抗して報道する、AMARCメンバーの
ラジオ・ポポラーレのミラノ支局にお邪魔しました。「できるだけ多くの事
実をすばやく伝えることにより多様な視点を保ち、大手メディアと対抗していきたい」とおっしゃっていたそのポポラーレがどんな放送をしているかもぜひ、お聞きになったらお知らせください。
お怪我や病気なく無事に取材が進みますように。
Posted by Satoko MATSUURA at 2009年07月09日 22:07

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